パラマントベッドは、主に医療施設などにおいて救急搬送と初期診療に対応するエマージェンシー・ストレッチャー「KK-8000シリーズ」を7月1日より発売すると発表した。
同シリーズは、搬送のほか診察・処置、X線撮影などが行え、救急医療の幅広いニーズに対応するストレッチャーで、従来品比で使い勝手を向上したものとなっている。
具体的には、高さ調節ペダルの数を増やし、高さ下げ動作とキャスターロック解除を行うペダルの操作性を向上させたほか、直進性が向上するセンターホイールシステムや、4輪のロック/解除と直進のON/OFFが1カ所の操作で同時に行えるトータルロックシステムを採用し、走行性にも配慮が施されているという。
ラインアップとしては、回転式のトランスファーボードを搭載したタイプ1機種と、折りたたみ式のサイドレールを搭載したタイプ2機種の計3機種を用意。「トランスファーボード」は、転落予防用のサイドレールが、患者を移乗させるときにはベッドと水平にすることで"橋渡し"として機能し、スタッフの負担を軽減することが可能。また、水平位置に固定もできるので、処置などの際に患者の腕を乗せる上肢台としても使用可能だという。
さらに、付属品として酸素ボンベホルダーやハルンバッグフックも標準装備しているという。
なお同製品の価格はオープンで、年間200台の販売を目指すとしている。