日々さまざまなモノゴトを生み出しているクリエイターたちですが、創作活動には使い慣れた道具と、それを運ぶためのかばんが欠かせません。本連載では、クリエイター御用達のかばん、そして「これがなくては仕事にならない」と思う3つのアイテムをヒアリングし、紹介していきます。

今回は、ゲーム会社でキャラクター監修をはじめとしたグラフィックワークを手がけるアートディレクター・Rさん(26)に、かばん"と"中身を見せてもらいました。

デザインも収納力も◎なメンズブランドのバックパック

バックパック「SAIL」(master-piece)

大阪発のバッグブランド「master-piece(マスターピース)」のバックパック「SAIL」を愛用するRさん。肩への負担を減らすために通勤用のバックパックを探していた時、たすき掛けされたような白のラインが印象的なマリンテイストのたたずまいに一目ぼれして購入したそう。確かに、単色や総柄物が多いバックパックとしては非常に印象的なデザインです。

機能性も高く、表面はスエード生地ながら、背中に当たる部分はメッシュ生地を採用しているため、ムレることなく快適に背負えるそう。底部にはフランス Ferrariの展開するテント生地「ターポリン」を用いているので、重い荷物を入れた際は気兼ねなく床に置けるのもポイントだとか。Rさんは小柄な女性なので、背負っているとリュックサックの存在感がより際立ちますね。


どこでもイラストが描ける頼れるデバイス

Cintiq Companion Hybrid(ワコム)

外出先で作業する時には欠かせないというワコムのOS搭載液晶ペンタブレット「Cintiq Companion Hybrid」。これまではプロ向けペンタブレット「Intuos」シリーズを使い続けていて、職場では今も活用中というRさんにとって、液晶ペンタブレットの導入はこれが初めて。直接画面に描けるため、アナログに近い感覚で描画がスムーズに行えるそうです。

また、Rさんが趣味で描いている漫画では、同端末にプリインストールされている漫画のネーム作成用アプリ「Wacom Manga Canvas」が役立ちます。ネームに特化したアプリ上である程度の構成を決めてから、自宅のiMacに接続して本格的な作業を行うワークフローも実現可能。先日は海外旅行に行った際もこのデバイスを持ち歩き、撮った写真を元にしたイラストを描くなど、旅の楽しみがより広がったと語っていました。

時間がすぐにわかるビビッドな腕時計

THE NEWTON DIGITAL(NIXON)

ミーティングを多くこなすRさんの頼れる相棒が、カジュアルなデザインの腕時計を多く展開するNIXONの「THE NEWTON DIGITAL」。ビビッドなオレンジ色のラバーバンドが印象的です。

「THE NEWTON」にはアナログ文字盤とデジタル文字盤の2モデルがあるのですが、悩んだ末に利便性からデジタルを買ったのだとか。ふたつのドットで時刻を表すミニマルなアナログ版のデザインにもかなり惹かれたとのことですが、デジタルの文字盤の個性的なルックスと視認性の良さから購入し、愛用しているといいます。

作業BGMを耳に届けるスクエア型ヘッドホン

SQ5(オーディオテクニカ)

イラストの監修など、集中して行うデスクワークの際に使っているというオーディオテクニカのヘッドホン「SQ5」。丸みを帯びたデザインが圧倒的に多いヘッドホンの中で、スリムなスクエア型は珍しく、こちらもバックパックとおなじく、一目ぼれで購入。

持ち運びを前提に作られているため、自宅でも職場でも使うことのあるRさんには扱いやすいとのことで、中高域の音が出やすい印象を受けたそう。作業用のBGMとして聴いているのは、好きな映像作品のサウンドトラックだとか。職場は服装自由なので、バックパック、ヘッドホン、腕時計ともに好みのカジュアル路線でコーディネートしているそうです。