シンクライアント・ソリューション総合研究所(以下、TCSI)は6月27日、シンクライアント環境向けの製品提供およびコンサルティングを中心とする同社事業の本格展開を開始したことを発表した。
TCSIは、「スーパー・シンクライアント・ソリューションの提供」のビジョンの下に今年3月に設立された企業。MRYをはじめ、シンクライアント分野で実績を持つ企業の技術者を擁しており、ユーザー視点から利便性の高いシンクライアン環境の構築を支援していくという。
TCSIが提供する主な製品/サービスは、以下のとおり。
- シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト「VUMS」 : シンクライアント環境でのUSB機器統合管理ソフト。仮想デスクトップサーバーにUSBデバイスドライバを集約させ、各種USB周辺機器をネットワーク経由で接続、集中管理できる。接続するUSB機器は、ユーザー名、端末名などで細かく接続制限を設定可能。行動証跡をログとして管理できるためセキュリティ向上にも効果がある。「Windows Terminal Server」、「Xen App」、「VMware Horizon」、「GO-Global」などに対応している。
- Windows Embedded OSのカスタマイズ : 既存のPCやモバイル端末にカスタマイズしたWindows Embedded OSをインストールし、シンクライアント端末として稼動させるサービス。導入OSは、Windows Embedded Standard 7もしくはWindows Embedded 8。デスクトップ画面の変更、OS起動直後のオリジナルアプリケーションへの自動接続、接続認証などが可能になるほか、HDDを取り外してCF(Compact Flash)またはSSD(Solid State Drive)に変更することもできる。KIOSK用途などの情報端末にも対応している。
そのほか、TCSIでは、シンクライアント基盤最適化コンサルティングも提供する。パートナー各社のソリューションを組み合せ、シンクライアントのI/Oデバイス制御、認証カードドライバーやユーティリティの実装、OSへ証明書の実装、.NET Framework実装などを行っていくという。
TCSIでは、販売目標として、初年度5億円、3年後10億円以上という数値を掲げている。