神奈川県・等々力の川崎市市民ミュージアムでは、横尾忠則のポートレート制作の新たな展開を紹介する「横尾忠則 肖像図鑑 HUMAN ICONS」を開催する。開催期間は6月28日~9月23日まで(祝日を除く月曜、祝日の翌日は休館)、開館時間は9:30~17:00。観覧料は一般700円、学生・65歳以上600円、中学生以下は無料。
同展は、俳優や作家、ミュージシャンら、時代を彩るスターたちを描いてきた横尾忠則の、1960年代から今日に至るまでのポートレート作品に焦点を当て、絵画を中心にイラストレーション、デザイン原稿、ポスター、版画などを展示する。
描かれた人物の大半は、写真や絵画など既存のイメージの流用あるいは模写でありながら、そこに横尾自身のイマジネーションや私的な物語が加わることで、人物は特異なイコンに昇華されている。
さらに、ここ数年来、制作が続けられてきた最新作である、夏目漱石や川端康成などを描いた日本近代文学者の肖像シリーズ約222点と、その制作の契機となった瀬戸内寂聴のエッセー『奇縁まんだら』の挿絵も合わせて展示し、横尾によるポートレート制作の新たな展開を紹介する。
なお、顔がプリントされた服(動物でもOK)を着て来場し、その衣服を指さして「ドレスコードは顔です」と言うと100円引きで入場できる、「顔」ドレスコード割引も用意されている。