ESETは6月26日、同社がセキュリティに関する情報を公開しているポータルサイト「WeLiveSecurity.com」で、W杯セキュリティセンターのWi-Fiのパスワードが新聞に掲載されて流出したという記事を公開した。
事の発端は、ブラジルの新聞「Correio Braziliense」に、現在開催されているFIFAワールドカップのセキュリティセンターに立つ連邦警察幹部の写真が掲載されたことだ。
この写真の中のスクリーンに、セキュリティセンターのWi-FiのSSIDとパスワードが映り込んでいたのだ。ちなみに、セキュリティベンダーのソフォスによると、SSIDは「WORLDCUP 」、パスワードは「brazil2014」をリートスピークによって変換した文字列「b5a2112014」だったという。
この情報は、ブラジルに住むセキュリティ・エンジニアのAugusto Barros氏のTwitterによって広まってしまった。同氏のツイートは3,000回以上、リツイートされている。
実のところ、大規模なスポーツ関連のイベントでこうした事件が起きるのは今回が初めてではない。今年2月に米国で行われたスーパーボールでも、セキュリティセンターのSSIDとパスワードがテレビ放送の映像から流出する騒動が起こっている。