ビザ・ワールドワイド(Visa)は6月26日、ICカード取引の国際標準規格であるEMV仕様ATMの導入に向けた取り組みを公開した。
これまで店頭でのショッピングでは、10年以上にわたりPOS端末のICカード対応が議論され、端末のIC化対応が世界的なレベルで取り組まれてきたという。一方、ATMのIC化対応はいまだ遅れているのが現状だと指摘している。
Visaは、偽造詐欺によるカードの不正利用の削減を目指し、セキュリティ施策の一環としてPOS端末およびATMのEMV ICチップ対応を推進している。このほど、イオンファイナンシャルサービスとイオン銀行がEMV仕様に準拠したATMを導入し、サービスを開始した。
また、2020年の東京オリンピック開催によって国内に訪れる外国人のさらなる増加が見込まれており、決済システムの利便性、信頼性および安全性を確保することが求められていると指摘している。
海外発行カードを受け入れるATMにおいて、セキュリティと相互運用性に優れたIC化に対応することが国際基準にあわせた重要な施策となるとしている。