最近、Googleのウェアラブル端末「Google Glass」が、日本国内で無線通信機器を利用するために必要な審査「技術基準適合証明(技適)」を通過したというニュースがありました。

いよいよ日本での発売も近い?と期待が高まりますが、ちょっと待って下さい!実際のところ今の日本でウェアラブル端末はどのくらい知られているのでしょうか?昨日発表された興味深い調査データをご紹介します。

販売開始されたイギリスのGoogle Glassサイト http://www.google.co.uk/glass/start/

モバイル専門のマーケティングリサーチ機関MMD研究所は2014年6月24日、ウェアラブル端末に関する調査結果を発表しました。

6割がウェアラブル端末を「知らない」と回答

18歳以上の男女(N=2,017)を対象に、ウェアラブル端末の認知について聞いたところ、「知らない」と回答した人が60.2%と過半数を超え、一方、「知っていて既に利用している」は4.8%、「知ってはいても使っていない」は23.6%で、この調査からはウェアラブル端末の認知度は一般的にはまだまだ低いという結果になっています。

ウェアラブル端末として一番有名なのはGoogle Glass

ウェアラブル端末を「知っている」と回答した803人を対象に、「知っている(聞いたことがある)ウェアラブル端末」の名前を聞いたところ、1位はダントツで「Google Glass(66.6%)」、ついで「GALAXY Gear(25.0%)」、ソニーの「SmartWatch 2」、NIKEのFUELBANDとなっています。今秋にも発売と噂されるアップルの腕時計型ウェアラブル端末「iWatch」がTOP10に入っていないのは少し意外な結果ですね。

ウェアラブル端末に求める機能は、メガメ型は「道案内」、時計型は「健康管理」

ウェアラブル端末に求める機能としては、メガネ型は「道案内」(36.6%)、「周辺情報通知/視界情報補足」(24.8%)、「写真・動画撮影」(23.6%)、時計型は「健康管理」(32.1%)、「道案内」(22.7%)、「通話」(19.4%)が上位となっています。

メガネ型も時計型も基本的に、その形状から想像しやすい機能が上位に来ていますが、 どちらも4割超が「この中に欲しい機能はない」と答えており、開発者の創造性の高いアイディアによる新機能が期待されます。

ウェアラブル端末の認知向上のカギはヒット商品の登場?!

今回の調査では、「ウェアラブル端末を利用したいと思いますか?」という質問に「利用したいと思う」と回答したのは10.4%、「やや利用したいと思う」の17.8%を合わせても3割未満にとどまりましたが、今後ウェアラブル端末はスマートフォンに続く次世代端末として期待されており、続々発売されると思われます。

iPhoneの大ヒットによってスマートフォンの普及が加速したように、Google GlassやiWatch、その他、今までの端末体験を塗り替えるような革新的な商品がヒットすれば、一気に認知度が上がる可能性を秘めているといえるでしょう。

スマートフォンから更に身体拡張性を高めたウェアラブル端末が普及すれば、今以上にネットとリアルの境界を曖昧になり、消費者の購買行動自体が大きく変化する可能性もありますので、マーケターとしては動向に注目しておきたいところですね。

【調査概要】
MMD研究所「ウェアラブル端末に関する調査」
・ 調査期間 / 2014年6月10日~6月14日(5日間)
・ 有効回答 / 2,017人
・ 調査方法 / インターネット調査
・ 調査対象 / 18歳以上の男女

【情報元リンク】
MMD研究所/プレスリリース
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1313.html

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