アジレント・テクノロジーは6月24日、試薬キット「Agilent SureSelect QXT」を発表した。

臨床研究においては、サンプル入手からシーケンスまでを同日中に行えるような簡単なワークフローが求められている。同試薬キットは、使用するサンプルgDNA(ゲノムDNA)が50ngで、サンプルの入手からシーケンス開始までの時間を7時間に短縮している。

また、トランスポゼースを用いた既存の手法と比較して3倍高速で、実際の操作にかかる時間も30%削減できる。さらに、微量サンプルでの解析も可能で、幅広いゲノムターゲットに対し、高精度な変異解析が可能となっている。加えて、現在市場にある高速シーケンサと併用することで、サンプル入手からデータ入手までの所要時間を24~36時間に短縮することができる。

この他、トランスポゼースを元にしたライブラリと、進歩したハイブリダイゼーションにより、高速解析を可能としている。従来16時間程度だったハイブリダイゼーションの所要時間を90分に短縮。しかも、時間短縮を実現しながら、従来の高い性能はそのまま維持している。同キットのハイブリダイゼーション能力は、エクソームまたはターゲットとするゲノム領域の高精度変異解析に十分な感度および選択性を備えているという。