デバイスの分解レビューを公開している米iFixitはこのほど、Microsoftが6月下旬に発売したばかりのタブレット「Surface Pro 3」を分解した結果を「Microsoft Surface Pro 3 Teardown」として紹介している。
同社が独自に採点する「修理のしやすさ(Repair-ability)」は10点満点中1と、最も低い評価がつけられている。
Surface Pro 3のスコアは、iFixitがこれまで分解した「Surface Pro 2」、初代「Surface Pro」と同じだった。Surface Pro 3は12インチのIPS ClearTypeフルHD PlusのLCD画面を搭載、Surface Pro 2と比較して画面は大きく(10インチから12インチへ拡大)、解像度もアップしたが、Microsoftは持ち運びしやすいように薄く(13.5ミリメートルから9.1ミリメートルへ縮小)した。
だが、フォームファクタ側の小型化も空しく、ピックを入れると半分もしないうちに画面にヒビが入った。「すぐにケースを装着するように」と、iFixitはアドバイスしている。内部は、Surface Pro 2と同じような配置になっていることが確認された。
iFixitでは分解の結果として、1つのプラス評価、3つのマイナス評価を出している。プラス評価は「SSDが交換可能」であること。「だが、交換するとかなりのダメージを与える」とも忠告している。
一方、マイナス評価がつけられたのは「画面のアセンブリ構造」で、交換が難しい仕組みになっているとのことだ。もう1つのマイナス評価は「画面、バッテリーなど、各所に接着剤が利用されている点」で、「端末の内部を開ける際に1つでも間違うとうまくいかない」と指摘している。
なお、iFixitが昨年末に行ったAppleの「iPad Air」の分解のスコアは2を記録している。