IIJイノベーションインスティテュート(以下、IIJ-II)とジェイ・キャストは、ビッグデータ解析技術をデータジャーナリズム(主にネットなどに公開されたデータを収集・分析し、それらをわかりやすく伝えるという、近年注目されている新しい報道手法)に応用する共同実験として「Wikipedia都道府県カテゴリランキング」を開発し、地域情報サイト「Jタウンネット」に6月24日より掲載を開始したと発表した。
「Wikipedia都道府県カテゴリランキング」は、IIJ-IIが、自社の研究開発プロジェクト「Project Gryfon(プロジェクト・グリフォン)」で手がけるビッグデータ解析技術の応用事例として2013年6月に公開した「Wikipediaページビューランキング」をもとに、IIJ-IIとジェイ・キャストが共同開発したもの。
具体的には、Wikipediaのなかで、都道府県に紐付けられたトピックのアクセスを集計、各地域のランキング表示を行い、ジェイ・キャストが運営する「Jタウンネット」とサービス連携。Jタウンネットのトップページなどにその都道府県のランキングを自動的に配信し、掲載する。
Jタウンネットの読者は、ランキングにより、その地域の社会的注目を集めるトピックを閲覧し、さらに該当トピックのtwitter検索へのリンクを配置することにより、トピックの注目要因などを見てとることができる。
共同実験では、ランキングの掲載だけでなく、地域別の順位変動や、地域横断で見た際に見られる差異などからニュースの芽をみつけて記事化し、「Jタウンネット」「J-CASTニュース」に掲載していく予定となっている。
今後両社は、ジェイ・キャストが運営する他の媒体「J-CASTニュース」「東京バーゲンマニア」なども活用し、継続してビッグデータのデータジャーナリズムへの活用実験を行う等、IIJ-IIの技術力とジェイ・キャストのメディア力を使い、社会に貢献し、ビジネスに展開できる企画を進めていく。