富士通は6月24日、手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure」を、地方公共団体情報システム機構(以下、J-LIS)が運用管理している住民基本台帳ネットワークシステム(以下、住基ネット)の「操作者認証用照合情報読取装置」として提供すると発表した。

「PalmSecure」で認証に用いる「手のひら静脈」は生体情報であるため偽造が困難であるとともに、指紋と異なり体表の影響はほとんど受けない。また、非接触であるため、衛生的であり利用者の心理的な抵抗感が小さくなっている。

手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure」

富士通は「PalmSecure」による操作者認証と連動したシステムへのログインを実現するため、PCログオン認証ソフトウェア「PalmSecure LOGONDIRECTOR」をベースとした専用ソフトウェアを開発した。これにより、ユーザーは、IDを入力して手のひらを「操作者認証用照合情報読取装置」にかざすだけで住基ネット端末にログインできる。

システム構成

J-LISは、2013年10月に全国の地方公共団体(約1,800団体)と行政機関にPalmSecureの導入を開始し、今年7月より全面的に利用される予定。