CA Technologiesは6月24日、IBMのメインフレーム「IBM System z」のデータをクラウドにバックアップし保管することを可能にする、メインフレーム・クラウド・ストレージ・ソリューション「CA Cloud Storage for System z」を同日より提供開始すると発表した。

CA Cloud Storage for System zに、リバーベッドテクノロジーのRiverbed SteelStore クラウド・ストレージ・アプライアンス、およびアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)のクラウド・ストレージであるAmazon Simple Storage Service(以下、Amazon S3)を組み合わせることで、IBM System zのデータをAmazon S3上に保存することが可能になる。

3つのサービスの連携

CA Cloud Storage for System zは、Riverbed SteelStoreに、IBM System zのバックデータを保存できるソフトで、Riverbed SteelStore側では、保存したデータの圧縮、重複排除、暗号化を行い、RESTへのプロトコル変換を行って、Amazon S3(Amazon Glacier)上に保存する。

Riverbed SteelStoreには、常に最新のバックアップデータがキャッシュとして保存され、Amazon S3には初回にフルバックアップ以降、差分だけが保存される。

Riverbed SteelStoreの機能

CA Technologiesは、これらのしくみを利用することで、テープなどのバックアップメディアの入れ替えや保管といった作業から開放されると、導入メリットを説明する。

CA Technologies バイス・プレジデント デイビッド・ブラウン氏

CA Technologies バイス・プレジデント デイビッド・ブラウン氏は、「IBM System zのデータを自社のデータセンターではなく、より拡張性のある効率の良い環境に保管できる」と述べた。

クラウドへのバックアップを利用するには、ユーザーは「CA Cloud Storage for System z」、Riverbed SteelStore、Amazon S3を個別に契約・導入する必要がある。

CA Cloud Storage for System zの価格は、Riverbed SteelStoreに転送する容量での従量課金で、1GB単価は20-27円程度になるという。なお、Amazon Glacierの料金は月額0.01米ドル/GB。