インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」の導入前検証を行うためのトライアル環境として「IIJ GIO for SAPソリューション PoC for SAP HANA」を7月1日より提供開始すると発表した。
SAP HANAは、従来のデータベースのようにディスクにアクセスすることなく、メモリ上でデータを保管・処理することにより高速処理を実現する。一方、SAPアプリケーションが稼働しているシステムは、安定稼働が求められる基幹業務システムという性質上、データベースをSAP HANAに置き換える場合は事前に十分な検証を行う必要がある。
今回、IIJはSAPアプリケーションの構築・導入を担うパートナーに対し、クラウドの特徴を生かした「SAP Business Suite powered by SAP HANA」の検証環境を提供し、最適な方法論を確立するための支援を行う。
IIJはクラウド基盤の提供に付随して、以下のサービスを提供する。
サービス名 | 概要 |
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IIJ GIOコンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ | VMware上のOSやアプリケーションをそのままクラウドで利用でき、顧客のプライベートクラウドと同等の利用環境を提供するサービス。CPU12コア、メモリ96GB、データストアは高速1TBのサーバを1台、専有環境で提供する |
IIJ GIOリモートアクセスサービス | VPN経由で安全に本環境へ接続できるネットワークサービス |
SAP Business Suite アプリケーションは、SAP Business Suite powered by SAP HANAを構成する「SAP ERP」「SAP NetWeaver Business Warehouse(BW)」アプリケーションを、仮想化プラットフォーム VWシリーズ上で稼働する仮想イメージとしてプリインストールした形で提供する。
SAP HANの稼働環境は、256GBのメモリを搭載した環境を専有で提供する。
同ソリューションは、事前検証目的での利用を前提としており、本番環境を含むシステムランドスケープ(開発・検証・本番システム用途)では利用できない。
IIJは今後、本番環境を含むシステムランドスケープで利用することができるクラウド型サービス「IIJ GIOコンポーネントサービス データベースアドオン インメモリプラットフォーム for SAP HANA」のリリースを予定している。