大日本印刷(DNP)は6月23日、セルフ型証明写真ボックス「Ki-Re-i」で撮影した顔写真データを顔写真付きIDカードの登録・更新作業に活用するシステムを開発したことを発表した。

同社では今年10月の社員証更新に向けて、同システムに対応したKi-Re-iを東京 / 茨城 / 千葉の6つの事業所に設置し、社員約4300人の顔写真の撮影および登録・更新作業を実施した。

同システムが搭載された証明写真ボックスは通信装置やICチップ認証機能、QRコード読み取り機能を備えており、たとえばDNPグループの社員証の場合は、更新前のICチップを搭載した社員証をもとに本人認証を行うことができる。そして撮影した顔写真データと社員を関連付け、登録・更新用の顔写真データに加工して、サーバーへ登録する仕組みになっている。

また同システムでは、画素数の調整やトリミング、ファイル名の付加などもIDカードの規格に合わせて自動で行える。

システムのイメージ

同システムの本格運用は2014年秋ごろに開始される予定。同社は今後、各種IDカードの顔写真の撮影・登録・更新機能に特化した専用機器の開発も進め、2016年度までに、Ki-Re-iと合わせて2000台の証明写真ボックスに同システムを搭載するとしている。