SAPジャパンと日本マイクロソフトは6月23日、クラウド分野で協業し、SAP ERP製品のMicrosoft Azure上での稼働のサポートを正式に開始した。
今回、「SAP Business Suite」「SAP Business All-In-Oneソリューション」「SAP Mobile Platform」「SAP Adaptive Server Enterprise(SAP ASE)」「Azure対応SAP HANAプラットフォーム」の開発者向けエディションについて、サポートが開始された。
具体的には、SAP Cloud Appliance Libraryツールを用いることで、構成済みの多数のSAPソリューションについて、Azureへの直接の展開・プロビジョニングを数分以内で行えるような環境を構築できる。
「新規アカウントの作成」「証明書のダウンロード」「AzureへのSAP管理証明書の追加」「トライアルをアクティブ」「SAP HANAのインスタンスの作成」と「作業の開始」と、6つのステップで無償のトライアル版を利用できる。
マイクロソフトは、SAP製品のAzure上での正式サポートに先立ち、企業8社にグローバルプログラムとして「早期検証プログラム」を実施してきた。そのうちの1社である三井物産は、東日本と西日本の両Azure日本データセンターを活用した拠点間データ連携、ハイブリッド環境における運用利便性の確認に加え、パフォーマンス面においても検証を行ったという。
今回の協業に際して、両社のパートナーであるアビームコンサルティング、SCSK、NTTデータグローバルソリューションズ、電通国際情報サービス、東洋ビジネスエンジニアリング、NEC、日立製作所、富士通、リアルテックジャパンがAzure上でのSAP導入・構築・運用のサービス提供を開始する。