計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは6月20日、「Agilent E6640A EXM ワイヤレステストセット」が4×4 True MIMOに対応したと発表した。

これにより、最大4チャネル同時に入力および出力アンテナの特性を評価できる。また、ビームフォーミングの調整機能が追加された他、無線LAN機器の製造の高速化や最適化に向け、送受信試験を同時に行えるように独立した信号源とアナライザも新たに搭載されている。

今回、4×4 True MIMOに対応したことで、マルチアンテナ対応無線LAN搭載機器、アクセスポイント、無線LANアダプタのアンテナの設計・検証が可能となった。「EXM」は多機能であり、開発、初期生産、量産など、製品ライフサイクル全体で利用することが可能となっている。

「EXM」はライセンスキーにより、最大160MHzの帯域幅、最大6GHzの周波数にアップグレード可能な独立型TRX(入出力)モジュールを搭載している。また、最大で4個のTRXモジュールを任意の組み合わせで装備できる。各TRXはRFポートを4ポート搭載しており、外付け治具なしで最大16台、マルチポートアダプタ(MPA)技術により最大32台のパラレルテストが可能である。

なお、「EMX」は、2G、3G、4G(LTE-Aを含む)などの携帯電話規格から、IEEE 802.11acを含むワイヤレス接続規格まで、様々なアプリケーションに対応している。

4×4 True MIMOに対応した「Agilent E6640A EXM ワイヤレステストセット」