前回お届けした、従業員5名までなら永久無料で使えるサービス「フリーウェイ給与計算」。小規模事業主や個人事業主にとってこの上ないツールであることは述べてきたとおりだ。今回は実際に画面を見ていただきながら、その使い勝手に迫ろうと思う。
登録~初期設定
毎月の給与計算の負担を大きく軽減してくれる「フリーウェイ給与計算」。このツールを使うにはまず、会員登録をする必要がある。とはいえ、よくあるフリーツールのような複雑な登録作業はなし。メールアドレスを入力して、届いたメールから認証サイトへ行き、必要事項を記入するだけで終了だ。すぐにIDとパスワードが届くので、早速フリーウェイ給与計算のサイトにログインしてみよう。
最初のログイン時には基本データとなる会社情報を入力するが、後から編集できるのでとりあえずはパスしても構わないし、入力してしまってもよい。年末調整や社会保険の書類を印刷するときに楽なので、事業所番号や事業所整理記号が分かるものを出しておくとよいだろう。会社の住所や登録番号、給与の締め日と支給日などを入力する「会社情報」と、社会保険などの比率を設定する「社会保険」。給与の基本給や時間外手当などの基本情報を設定する画面などがある。後から編集する際にはサービス画面のトップの「会社データ管理」から同じ画面を呼び出せるので、分かる範囲で詳しく入力しておきたい。
従業員データを入力して給与を支払う
「会社データ管理」で会社の情報を入力したら、次は「従業員データメニュー」だ。ここでは従業員の住所や所得税に関する情報、社会保険や住民税といった給与から徴収されるものと、基本給や役職手当、住宅手当といった毎月の給与に関する情報などを入力する。時給計算や日給計算も行えるのでアルバイトなども同時に登録できる。
サービストップから「従業員データメニュー」→「従業員データ入力」→「新規追加」で表示される、「従業員データ入力」画面。これまで給与を支払っていたなら分かる項目ばかりだが、ここをしっかり入力しておくと後が楽になる |
ちなみに「フリーウェイ給与計算」は従業員データのインポート・エクスポートに対応している。5名未満なら正直、再度手動で入力したほうが早いと思うが、多人数だったり面倒な場合はこの機能を使おう。ファイル形式やデータ項目の並びには指定があるので、マニュアルなどでよく確認しておこう |
従業員データを入力したら、基本的に設定は完了だ。後は毎月の給与支払いのタイミングで「給与メニュー」を使えばオッケー。ここでは個別の給与明細のほか、給与明細一覧や振込一覧表なども出力できるので、銀行や帳簿類へ向けての作業も簡略化できるのもメリットだ。
賞与や年末調整なども完璧!
手元にこれまでの給与支払いや社会保険のデータなどがあれば、登録から毎月の給与明細を発行するところまでは1~2時間もあれば余裕だ。さらに「フリーウェイ給与計算」では、賞与や年末調整といった、半年あるいは年単位の給与関連機能も備わっている。まさに年間を通して給与まわりのことは、ほとんどお任せできるのが嬉しいところだ。
誌面の都合で細かい部分までは紹介できないが、充実のマニュアルがあるのでそちらを参照すればまず迷うことはないはず。万一、解らないことがあったら、「フリーウェイ給与計算」のサイトトップからFAQを覗いてみよう。陥りがちなトラブルが掲載してあるので役立つはずだ。どうしても操作サポートを受けたい場合は、素直に月々1,980円の有料版へ切り換えよう。有料版なら丁寧なユーザーサポートがつくので安心なはずだ。
実際に使ってみれば、ユーザーインターフェイスの分かりやすさや、ユーザー目線での機能の数々などがお分かり頂けると思う。仕事をしながらの経理は本当に大変な作業になる。有能な経営者の負担を大幅に軽減してくれると思うので、興味がある人はぜひ試していただきたいツールだ。
株式会社フリーウェイジャパン
従業員5名様まで無料の「フリーウェイ給与計算」 まずは無料版でその使い勝手と利便性を体験してみてはいかがだろうか。