オレガは、Windows上で複数のストレージを統合して仮想ドライブを構築するストレージ仮想化ソフトウェア「VVAULT(ブイボルト)」のデータマイグレーション(データ移行)機能などを強化した「VVAULT 7.0」を開発し、6月18日より製品Webサイトでダウンロード提供を開始した。
現在、2015年7月に予定されているWindows Server 2003のサポート終了により、企業で利用されている多くのシステムで、サーバの入替えやデータマイグレーションが発生すると予想されている。
そこでオレガは、煩雑なデータマイグレーション作業や複数サーバの統合作業をソフトウェアで自動化する「Vマイグレーション機能」を開発し新たに搭載。無償の専用クライアントソフトである「Vマイグレーションツール」を使うと、移行元サーバの環境情報を抽出し、その出力ファイルをVVAULTにアップロードするだけで、ユーザーアカウント、グループ情報、共有フォルダ情報、アクセス権情報などを引き継いだ仮想ドライブを自動的に構築可能だという。
さらに「VVAULT 7.0」では、高負荷時の並行処理性能を向上させる「コンカレントモード」も搭載。これを利用することで、同一スペックのサーバ機器で利用可能なユーザーキャパシティが約1.5倍に拡大するため、ユーザー企業はより低コストで大規模な仮想ドライブを構築できる。
また、新バージョンから適用される新ライセンス体系「VVAULT License 7.0」では、サーバOSで稼働可能な無償ライセンス「VVAULT Business」を新設。この「VVAULT Business」は、専用サポートサイト「VVAULTカスタマーズ・スクエア」にユーザー登録することにより無償発行出来るライセンスで、新搭載した「Vマイグレーション機能」も使用可能なため、容量が2TB以下のデータ移行についてはライセンス購入なしで利用できる。