シャープは6月18日、従来のディスプレイ形状の概念を大きく変革し、多様なアプリケーションに応じて新たなディスプレイのデザインを提案できる「フリーフォームディスプレイ」を開発したと発表した。
同社は、IGZO技術の応用と独自の回路設計手法の確立により、ユーザーからのさまざまな形状に対するニーズに対応可能な「フリーフォームディスプレイ」の開発に成功した。
従来のディスプレイは、表示領域の外周部に、ゲートドライバと呼ばれる駆動用回路を配置する一定の額縁幅が必要なため、四角形状が一般的だった。
これに対し、同社の新ディスプレイは、ゲートドライバを表示領域内にある画素内に分散して配置することで額縁を極めて細くするとともに、表示領域に合わせた自由な形状のディスプレイを設計することができる。
例えば、車載用途であれば、スピードメーターとその他のモニターを1つのディスプレイに組み合わせたインパネが実現できる。
また、円形ディスプレイを搭載したウェアラブル機器や浮遊感のある新しい映像体験を実現する大型モニター・デジタルサイネージなど、デザイン性の高いアプリケーションの創出に貢献できる。