ドワンゴとニワンゴは6月18日、両社が運営する動画サービス「niconico」で発生したアカウント乗っ取り行為の被害に対する対応措置と最新状況について発表した。

6月18日正午より、乗っ取り行為を受けたniconicoアカウントのみ、運営によりログインが一時停止された。対象アカウントを持つユーザーは、パスワードを変更するまでログインできない。対象のユーザーには、パスワード変更の方法を記載したメールが送付される。

6月10日以降すでにパスワードを変更済みのユーザーは対象外となる。

アカウントが乗っ取られて、パスワードを変更していないユーザーはログインが一時停止される

6月17日時点で、アカウント乗っ取り行為を受けたアカウントは29万5,109、不正ログインの試行回数は355万1,370回に上っている。

6月13日の時点では、乗っ取り行為を受けたアカウントが21万9,926アカウント、不正ログインの試行回数が220万3,590回と発表されており、依然として、攻撃が続いていることがわかる。

同社は、アカウント乗っ取り行為によって想定される被害として、以下のものを挙げている。同社システムでは、クレジットカードの情報は保有していない。

  • niconicoアカウント登録情報(性別、生年月日、居住地域、メールアドレス)の閲覧
  • 公開範囲を限定している登録情報の閲覧(性別、生年月日など))
  • 登録メールアドレスやパスワードの変更
  • 動画やコメントなどのなりすまし投稿
  • 所有しているニコニコポイントの不正使用

ニコニコポイントの不正使用による被害はすでに発生しており、件数が19アカウントから23アカウント、金額が17万3,610円から17万3,713円と、13日から微増している。

同社は、今回のアカウント乗っ取り行為について、他社サービスなどから流出した可能性のあるメールアドレスとパスワードを使用した第三者によるniconicoアカウントへのアクセスと考えられるため、他サービスと同一のメールアドレスとパスワードを利用している場合は、今回のアカウント乗っ取りの対象でなくても、パスワードを変更するよう促している。