ユーキャンは6月17日、子どもを持つ全国の男性ビジネスマン497名を対象に実施した「男性の育児休暇取得に関するアンケート」の結果を発表した。
同調査は、5月19日から5月25日にかけて、子供がいる20代から40代の男性公務員・会社員に対し、インターネットリサーチで行ったもの。497サンプルの内訳は、「育休を過去に取得した(223サンプル)」「育休を現在取得中(106サンプル)」「育休を取得したことがない/取得意向あり(84サンプル)」「育休を取得したことがない/取得意向なし(84サンプル)」。
男性の育休取得経験者に「また子どもが生まれたら、もう一度育休を取得したいか」と聞いたところ、83.9%が「もう一度取得したい」と回答した。
取得経験者と未取得者の両方に「男性が育休を取得するメリット」を聞いたところ、「家族との時間が取れる」「子どもとの絆が深まる」といったように家庭に関する項目については未取得者が多く回答する一方、「効率的な時間の使い方に対する意識が上がる」という項目は取得経験者22.2%に対し、未取得者16.7%と、育休取得者の回答が多かった。
男性が育休を取得することへの評価について、取得経験者を「過去に取得した」「現在取得中」、また未取得者を「取得意向あり」「取得意向なし」の層に分けて聞いたところ、育休取得の意向がない層でも「あまり良いとは思わない」と回答した人は10.7%と、男性の育休取得に対する反対意向は低く、好意的な結果が見られた。
同調査では、「育休を取得する際の障壁」についても聞いている。「会社に育休を取得しやすい制度があるか」を聞いたところ、「ある」と回答した人は取得経験者(71.4%)、未取得者(31.0%)と大きな違いが見られた。会社の制度面以外の障壁としては、取得経験者・未取得者共に「職場の理解が足りない」が最も多い結果となり、職場の環境に課題を感じている人が多いことがわかった。
育休取得経験者に「育休の取得期間」を聞いたところ、「過去に取得した」人は「1週間未満」という回答が36.8%と最も多かった。
育休の取得経験者に取得前と取得後の意識の変化について聞いたところ、「意識が上がった」と回答した項目の上位には「子育てに積極的に関わろうとする意識(63.2%)」、「家族と過ごす時間を確保しようとする意識(61.9%)」、「家族への気配りの意識(61.4%)」と家庭に関わる項目が目立った。