Cypress Semiconductorは6月16日(米国時間)、4ドルの「PSoC 4」プロトタイピングキット「CY8CKIT-049」を発表した。

同キットを使用すると、従来の8/16ビットの組み込みシステムを単3電池1パック以下のコストで、32ビットのARM CPUにアップグレードできるようになる。32ビットARM Cortex-M0コアをはじめ、プログラマブルなアナログ/デジタルペリフェラル、「PSoC 4」アーキテクチャのCapSense静電容量式タッチセンシングテクノロジを利用できる。サイズは3.59×0.95インチサイズで、「PSoC 4」デバイスのすべてのI/Oにアクセスでき、独自のUSBシリアルブリッジコントローラによって、オンボードブートローダを介した高速かつ簡単なプログラミングを可能にする。また、プロトタイピングと量産のいずれにも使用できる無料の統合設計環境(IDE)「PSoC Creator」が同梱されており、開発期間の短縮に貢献する数百のサンプルプロジェクト、ドラッグアンドドロップで簡単に設計が可能な100個を超える事前検証済みのコンポーネント(アイコンで表される無料の組み込みIC)が提供される。

さらに、9月28日まで「PSoC 4200」ファミリの一部のデバイスを個数に制限なく1ドル(販売元限定)で販売するというキャンペーンが実施されている。「PSoC 4200」は、CapSenseブロックを搭載、外部コンポーネントをまったく使用せずに導電用銅テープを追加するだけでCapSenseタッチボタンをプロトタイピングキット「CY8CKIT-049」に実装できる。最大32KBのフラッシュメモリと4KBのSRAMを搭載し、40-QFN、28-SSOP、および44-QFPパッケージで提供される。

なお、プロトタイピングキット「CY8CKIT-049」は、すでに販売を開始している。

4ドルの「PSoC 4」プロトタイピングキット「CY8CKIT-049」