三菱電機は6月17日、プロジェクタ用光源として、発光波長638nmの鮮やかな赤色で連続駆動光出力1.8Wを実現した赤色半導体レーザを開発したと発表した。

同製品は、レーザ素子の層構造の変更や、発光領域サイズの見直しによって光出力を増大、連続駆動光出力1.8Wを実現した。また、視感度の高い波長638nmと連続駆動光出力1.8Wにより、約220ルーメン相当の光源の構成が可能となっている。さらに、電力変換効率約38%の高効率を実現し、消費電力を低減できる。

加えて、φ5.6mmからφ9.0mmのTO-CANパッケージに変更したことで、放熱性を改善させている。これにより、1.8W連続駆動で、0~45℃の動作温度範囲を実現した。また、55℃の高温動作時においても、光出力1.3Wの高出力連続駆動を実現している。

今後、さらなる高出力化、低消費電力化を図り、プロジェクタ光源の半導体レーザへの移行が始まると考えられる2015年度に製品化する予定と説明している。

連続駆動光出力1.8Wを実現した赤色半導体レーザ