Tooは17日、奥行きのある立体的な表現のアニメーションを簡単に作成できる2Dキャラクタアニメーションツール「CrazyTalk Animator2 日本語版」を発売した。価格は、Pipline版が2万4,800円、Pro版が1万4,800円(ともに税別)で、それぞれWindows用とMac用が用意される。
同製品は、3月27日~29日に開催されたMacworld/iWorld 2014において"ベスト・オブ・ショー"に輝いた、フェィシャルアニメーションソフト「CrazyTalk7」の機能を拡張し、立体的な表現のアニメーション作成に対応した進化版だ。ソフト内にあらかじめ用意されたパーツ(顔や体、小物、背景など)を組み合わせ、テンプレート集からドラッグ&ドロップでキャラクターにモーションを付けるという簡単操作でアニメーションを作成できる。
また、顔写真からの作成や、Flash形式のテンプレートに従って描いたキャラクターを取り込むことで、オリジナルキャラクターの作成も可能となっている。高度なツールを使ったり沢山の絵を描く必要がなく、アニメ制作の未経験者でも直感的に作成できるのが特徴。販売元では、教育機関やビジネスシーンのビジュアルプレゼンテーション、Webビデオ、CM、放送などの用途としても推奨している。
さらに、独特な機能として、奥行きの概念やカメラシステムを搭載。2Dキャラクタに最大10方向からの絵を登録できるほか、3Dデータからモーションを取り込んで2Dへ変換、2Dキャラクタへ適用できる仕組みも用意されている。これにより、各角度からの絵を順番に表示させてキャラクタが一回転するといった表現も実現できる。さらに、同社のリアルタイム3Dアニメーションソフト「iClone5」と併用することで、KinectなどのモーションキャプチャーやMayaなどの3Dソフトで生成データをキャラクターに適用でき、作成したアニメーションデータの連番書き出しによって実写との合成も可能だ。
なお、同製品は、「Pro」と「Pipline」のふたつのエディションが用意され、後者は「1つのテンプレートから自作キャラクタの作成」や「複数のレンダースタイルに対応した自作キャラクタの作成」「iMotion、BVH/FBXのインポート」などに対応した上位版だ。対応OSは、Windows版がWindows XP Service Pack 3 以降、Mac版は OS X 10.7以降。