東京都・西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて、現代のメディア環境における多様な表現を紹介する長期展示「オープン・スペース 2014」が開催される。開催期間は6月21日~2015年3月8日まで(月曜は休館、祝日の場合は翌火曜)、開場時間は11:00~18:00。入場無料。

リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン「Nowhere A Shadow」2013年

ユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)「指紋の池」2010年 写真:田村友一郎

スティーヴン・コーンフォード「バイナトーン・ギャラクシー」2011年 ZKMコレクション

同展は、年度ごとに展示内容を変えるICC恒例の長期展示で、メディアアートの代表作や先端技術を取り入れた作品などを紹介する。本年度は、阿部修也の「パイク=アベ・ヴィデオ・シンセサイザー 1972年版レプリカ」やユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)の「指紋の池」、志水児王の「linnerscope(仮題)」などが展示されるほか、昨年度より展示を継続するevala+鈴木昭男による無響室を使ったサウンドインスタレーション「大きな耳をもったキツネ」には、新たな楽曲が追加されることになっている。

さらに、6月21日と22日には、出品作家によるイベント「オープン・サロン」を開催。21日14:00からリヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン、16:00からダニエル・ローズィン、22日14:00からジェフリー・ショー、16:00からはベルンハルト・ゼレクセ(ZKM メディア・ミュージアム チーフ・キュレーター)によるトークが、19:00からのスティーヴン・コーンフォードはそれに加えてパフォーマンスも行う予定になっている。参加費は無料で、いずれも当日先着順(定員150名)。

なお、「オープン・スペース」は、2006年より開始され、年度ごとに内容を変えるICC恒例の長期展示。作品展示のほか、ICCの所蔵するビデオアート作品、アーティストや批評家などのインタビュー映像、ICCの活動(展示、トークイベント、ワークショップなど)の記録映像を視聴できる映像アーカイブ「HIVE」(一部は、HIVEのWebサイトからも視聴可)などを、入場無料で公開している。