視聴行動分析サービスを提供するニールセンはこのほど、スマートフォン利用状況分析レポート「Nielsen Smartphone Analytics(ニールセン・スマートフォン・アナリティクス)」の2014年2月のデータをもとに、スマートフォンでの利用機能・サービスの曜日別、時間帯別の利用状況を分析、結果を発表した。
「SNS」の利用者数がもっとも多いのは"金曜日"
「Smartphone Analytics」2014年2月データから主要な機能・サービスの曜日別利用状況をみると、「カメラ」「音楽・動画」は金曜日から週末にかけて利用者数が増加する傾向があることがわかったという。
「SNS」は1週間を通し、ほぼ横ばいとなっているが、その中でも金曜日の利用者数がもっとも多くなった。「地図・位置情報」に関しても大きな変動は見られないものの、週末に利用者数が微増していた。
土曜日の「SNS」の利用者は夜21時台がピークに
「SNS」について曜日別、時間帯別の利用状況をみると、曜日別でもっとも利用者数が多かった金曜では、昼12時台に山があり、1日のピークは夜19時台となっていた。
月曜も金曜日と同様の傾向だったが、朝は利用者数が少なく、1日のピークは22時台と金曜日と比べ3時間程度の差があった。さらに土曜の状況は朝9時台から利用者が増え始め、夜21時台にピークとなっており、日中でも利用者が多いことが特徴となっている。
社会人は20時から21時台、子供をもつ母親は16時台と22時台がピーク
「SNS」の利用状況について、女性社会人、子供を持つ母親を比較した。まず社会人では20時から21時台に利用のピークがあり、子供をもつ母親では夕方の16時台と22時台が1日の利用のピークとなっていた。
同社エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は、「多くの企業が積極的にSNSを活用している現状において、情報を発信する際にターゲットとしている層に効率良くリーチできる曜日や時間帯を把握することで、さらに生活者とのエンゲージメントを高めていくことが可能となるでしょう」とコメントしている。