Googleは6月12日、SMB向けのサービスとして、店舗情報などをGoogleに送信できる「Googleマイビジネス」を公開した。無料で利用でき、店舗側で入力して送信した情報はGoogle検索やGoogleマップに表示される。

想定利用者は主にスモールビジネスのオーナー。これまでにGoogle AdWordsやGoogle+などを利用したことがなく、Googleがその店舗の正確な情報をまだ持っていないオーナー向けに提供することで、店舗情報の入力を促し、Googleサービスのさらなる充実を図る。

Googleマイビジネスでは店舗の住所や事業内容、営業時間、WebサイトのURLなどを登録できる。入力した情報は、Google側で所在確認などを行った上でGoogleのサービスに表示されるようになっている。

入力した営業時間などの情報がGoogle検索に表示される

また、Googleマイビジネスでは店舗情報の送信だけではなく、オンラインでのプレゼンスを確認できるGoogle+への反響やクチコミ情報などが表示されるダッシュボードも提供する。このような機能はこれまで、ビジネスオーナー向けのGoogleプレイスやGoogle+ページのダッシュボードで提供していたが、これらは自動的にGoogleマイビジネスにアップグレードされ、一元管理できるようになる。

Googleによると、消費者行動においてスマートフォンユーザの89%がなんらかのローカル情報を検索したことがあり、そのうち79%が問い合わせや店舗に訪れるといった行動を行っているという。一方で店舗側、特にSMBでのWebサイトを持っているのは24%にとどまっており、消費者がオンラインで情報を探してもなかなか正確な情報が見つからないといった課題がある。

このような課題に対して、GoogleはKDDIと共に、簡単に店舗Webサイトを構築できるサービス「みんなのビジネスオンライン」を提供してきたが、今回、より簡単により多くの店舗が利用できるサービスとしてGoogleマイビジネスを公開した。Googleがその使命として掲げる「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」の取り組みのひとつとなるものだ。

GoogleビジネスはPCでの利用に加えて、専用のAndroidアプリも公開されておりマルチデバイスで利用できる。小規模店舗ではPCを置いていないことも多いが、スマートフォンやタブレットを利用することでいつでも店舗情報の更新したり、Google+での反応を確認したりといったことが可能となる。なお、iPhone(iOS)向けアプリは近日公開の予定。

Androidアプリでの利用画面イメージ