Freescale Semiconductorは、RFパワー・アプリケーションの開発を簡素化し、個性的な次世代RFパワー・ソリューションの開発を促進するよう設計された新たなシステム「RF Power Toolシステム」を発表した。

同製品は、RFパワー・アプリケーションの設計に欠かせないさまざまなRFベンチ・ツール機能を単一ボックス内に統合したもので、これを用いることで、別にRF評価装置のベンチを完全に用意する必要がなくなるという。また、同社のRFパワー分野の評価ボードやリファレンス・デザインとの互換性を備えており、設計プロセスの簡素化、開発コストの削減、市場投入の迅速化が可能となるという。

さらに、アプリケーションに応じてRF条件を定義できるほか、リアルタイムで性能モニタリングやデータ・ロギングが可能なため、アプリケーションのトレードオフを評価できることから、加熱装置や移動無線、ISM、放送用製品など、独自のRFパワー・アプリケーションの設計、開発、評価、更新に必要な時間を削減することが可能だという。

なお同製品は、温度センサ、電圧センサ、電力検知機能を備えたカタチで2014年8月に供給を開始する予定だという。オンラインで直接購入することが可能で、開発システム1台あたりの参考価格は5000ドルとなっている。

「RF Power Toolシステム」