ITコアは6月10日、分散ミラーリング/単一ストレージプール「SheepDogクラウドサービス」を7月1日より開始すると発表した。
SheepDogクラウドサービスは、NTTソフトウェアイノベーションが開発したOSS「Sheepdog」を活用したIaaS構築ソリューション。Sheepdogは、KVMをベースとしたPCクラスタ型のストレージシステムで、内部ではオブジェクトストレージとして動作するが、外部からはブロックストレージとして利用できる。
Sheepdogのクライアント機能はQEMUの標準機能として搭載されており、QEMUのほかにも、libvirtやOpenStackなどの管理ソフトからSheepdogを利用することもできる。そのほか、iSCSI、NBD(Network Block Device)ファイルシステムとしてもアクセス可能だ。ハードウェアは汎用のPCサーバを利用でき、数千台までスケールアウトが可能。データはクラスタ内で自動で冗長化される。
SheepDogクラウドサービスでは、そうしたSheepdogによるストレージプールをベースに、それを活用する仮想サーバ環境もセットで提供される。仮想サーバ環境は、ライブマイグレーション機能を備えるほか、サーバの管理をWebブラウザから簡単に行えるなどの特徴がある。
ITコアでは、プライベートクラウドを用意したい企業向けの「オンプレミス構築サービス」と、パブリッククラウドとして利用可能な「クラウドサービス」の2種類を提供している。オンプレミス構築は、オールSSDの小型サーバ3台がセットで初期費用300万円、ライセンス料月額10万円。クラウドサービスは、初期費用100万円、月額30万円(いずれも税別)で利用可能。それぞれCPU 12コア、メモリ 48GB、SSD 9TB(実行4.5TB)を使用できる構成になっている。