セイコーインスツル(SII)は6月9日、カーナビゲーションやカーオーディオなど、車載機器での電圧監視およびCPUリセットの信頼性を向上させる、車載用SENSE端子付きボルテージディテクタ「S-1910x」シリーズを発表した。

同製品は、機器の電子回路に供給される電圧を監視し、一定の電圧以下に低下した場合、リセット信号を出力することで電子回路の誤動作を防ぐICである。電源端子(VDD)とは別に検出電圧入力端子(SENSE端子)を備えており、SENSE端子電圧が0Vまで低下しても電源端子へ電圧が供給されるため、リセット出力が不安定にならない。

また、低温、常温、高温の各温度テストによるスクリーニングを実施し、車載用の高品質を実現している。さらに、自動車向けIC品質規格であるAEC-Q100への対応も予定している。この他、広動作電圧範囲が0.95V~10V、動作温度範囲が-40℃~105℃、低消費電流が500nA、検出電圧範囲が1.2V~5.0V(0.1Vステップ)となっている。

なお、パッケージは2.9mm×2.8mm×1.3mmサイズのSOT-23-5。すでに受注を開始しており、サンプル価格は200円。

車載用SENSE端子付きボルテージディテクタ「S-1910x」シリーズ