オムロンソフトウェアは6月9日、同社の「OTAC(OMRON Transaction & Application Service Center)」を活用した、「顧客セグメントの分析」「販売促進効果の予測」「販売促進効果の評価」をすべて自動的に行う機能を開発していると発表した。
これらの機能の自動化は、ショッピングセンター業界初のシステムとなり、「販売促進効果の予測」については、蓄積された販売促進施策の実施実績をもとに、オムロンソフトウェア独自のアルゴリズムで自動的に効果予測を行う。
同社は、東京急行電鉄が運営する駅直結のショッピングセンター「武蔵小杉東急スクエア(神奈川県川崎市)」において、6月10日から6月23日の間、顧客セグメントの分析機能ならびに、販売促進効果の評価機能を用いた、システムの有効性についての実証実験を実施。
本実験では、購買データより分析した顧客セグメントから、ショッピングセンター事業者がターゲットとして選定した顧客に対し、販促施策(キャンペーン)を実施し、販売促進効果評価機能を利用して、販促施策の効果を定量化して評価する。具体的には以下の手順で行う。
- 購買データを元に顧客の層を分析し、ターゲット顧客を選定
- ターゲットとする顧客に、ダイレクトメールでキャンペーンの案内
- 期間終了後、キャンペーンによる販促効果(買上金額の推移・来店頻度・利用店舗等)を評価
このサービスでは、顧客データの分析・販売促進施策の実施・効果の評価結果を重ねて行い、顧客の購買行動を繰り返し検証することにより、よりコスト効率の高い販売促進施策の実現と同時に、優良顧客の拡大をサポートしていく。
同社では、本実証実験の結果データにて、販売促進効果を予測する機能、ならびに販売促進効果を評価する機能のアルゴリズムの精度を高め、今後の実用化を目指す。