日産自動車は6月9日、同社のEVとして初めての商用車となる「e-NV200」を10月より全国一斉に発売すると発表した。
e-NV200は、多目的商用バン「NV200バネット」をベースに、e-パワートレインを組み合わせることで、「NV200」の室内の広さや多用途性と、EVならではの加速性と静粛性を兼ね備えたモデル。
最大の特徴は、屋外での電源供給を可能にするパワープラグ(100Vコンセント)が、前席側と荷室側の2ヵ所に採用されていること。走行用バッテリーから合計で最大1500Wの電力を取り出すことができる。パワープラグは、自動停止するバッテリー残量を任意に設定可能となっている。
また、バッテリーをフロア下に搭載していることによる低重心化により、コーナーでのぐらつきやステアリング操作からの応答遅れを低減させているほか、バッテリーを小型化して床下に配置したことでNV200バネットと同等の容量を確保している。