QNX Software Systemsと車載ユーザーインタフェース(UI)向け設計ツールを扱うRightwareは6月4日、QNXのテクノロジコンセプトカーに搭載する再構成可能なデジタル計器クラスタを発表した。
このデジタル計器クラスタは、QNX Neutrino OSとRightware Kanzi UIソリューションをベースにしたもので、車載インフォテイメントシステムと連携し、今走っている道の制限速度から曲り角ごとのナビゲーション、交通情報、通話受信まで、さまざまなリアルタイム情報を表示することができる。さらに、完全デジタル仕様となっているため、ビューを変更したり、最も重要な情報をハイライトしたりなど、ドライバーが情報を迅速に理解できるようなっている。
また、Kanzi UIソリューションにより、リアルな2Dおよび3Dグラフィックスを備えた高品質UIを迅速に設計することができる他、QNX OSにより、持続性パブリッシュ/サブスクライブ(QNX PPS)技術に基づくアブストラクションレイヤが提供され、Kanzi UIソリューションのユーザーは、ナビゲーションやマルチメディア、速度、RPM、自動車診断情報などのデータやサービスに簡単にアクセスできる。
この他、QNX OSとKanzi Engineランタイムモジュールの組み合わせにより、起動時間、画面のリフレッシュ時間、信頼性、メモリ消費などにおける自動車向けの要件を満たすことができるとしている。