デンソーは6月6日、北米における故障診断サービス事業を拡充するため、同地域で車載電子制御システムの故障診断サービスを提供するEASE Simulationの発行済み株式の72%を取得して同社を買収したと発表した。
現在、車両には高度な電子制御システムが数多く搭載されており、車両の点検、整備作業などをより的確に行うためには、これらの電子制御システムを診断する必要がある。今回買収したEASEは、北米自動車メーカーの車両の点検、整備作業などに使用する車両診断ソフトを提供しており、デンソーは同社と緊密に連携することにより、北米における車両診断サービスを拡充していく。
また、デンソーは故障診断に使用するスキャンツール「DST-i」や、高度な故障診断を行うパソコン用車両診断ソフト「DST-PC」、さらにクラウド情報を活用した「DST-クラウド」を日本国内向けに提供しており、EASE Simulation社とのグローバルな技術連携を通じ、診断技術開発を加速させ、環境にやさしく、安心・安全なクルマ社会の実現に貢献していくとしている。