「FWX120」

ヤマハは6月5日、同社のファイアウォール製品「FWX120」のオプション機能として、マカフィーが提供するセキュリティエンジンを活用した「メールセキュリティー」機能を2014年12月よりライセンス販売すると発表した。

この機能は、メールを経由したフィッシングサイトへの誘導やウィルス感染などの脅威から守るもので、メールがスパムメールであるか否かを判定する「アンチスパム」、メールの添付ファイルに対してウィルススキャンを行う「 アンチウィルス」機能を提供する。

これらの機能はFWX120と連携するクラウドシステム上で実現されるため、FWX120配下の端末(PC、スマートデバイスなど)やメールサーバに対して特定のアプリケーションをインストールする必要はない。

FWX120配下の端末とメールサーバの間で送受信されるメールは、FWX120を経由してヤマハが設置するセキュリティークラウドに転送され、セキュリティークラウドは添付ファイルのウィルススキャンを実行すると同時に、メール本体をマカフィーが設置するGTI(Global Threat Intelligence)に転送する。GTIではスパムメールの判定を行い、完了するとFWX120に結果が通知される。

「メールセキュリティー」機能のしくみ

なお、当機能はFWX120の標準ファームウェアに組み込まれて提供される。ライセンスを別途購入し、ヤマハが設置するライセンスサーバにおいてアクティベーションを行うことで使用可能となる。

また、同社はオプションの販売に先立ち、7月1日~7月31日まで「メールセキュリティー」クローズドβテストの参加者を募集すると発表した。実施期間は、9月2日から3カ月間で、システム負荷を検証する。応募方法については、募集開始時ヤマハネットワーク機器ホームページに掲載する。