「コンテンツマーケティングが注目されているのはわかるけど、どうしたらいいかわからない…」というご担当者必読!ハードルが高いと思われがちですが、意外と気軽に始められる?!コンテンツマーケティング×ソーシャルメディアについてご紹介します。

こんにちは。ソーシャルメディアマーケティング事業第一本部、営業担当の戸叶です。

私は普段、企業の経営者もしくは販促ご担当者の方に、ECサイトの売上向上や、新規顧客獲得などの課題を解決する為に、様々なご提案をさせて頂いています。

今回は、ソーシャルメディア時代においてその重要性が増している、オウンドメディアと「コンテンツマーケティング」について、多くのご担当者が抱える悩みと、その解決策についてお伝えできればと思います!

【集まるコンテンツマーケティングへの注目!でも、現場担当者としては…】

オウンドメディアの重要性をおさらい

ソーシャルメディアを通して、自身の周辺で話題になっているニュースや、友人がおすすめしている商品・ サービスなどの情報を見たとき、多くの人はインターネット上で「検索をする」という行動を取るのは周知の通りですよね。

では、その拡散される情報はどこから来て、ユーザーはどこでその情報の詳細を確かめるのでしょうか?

その答えは、「オウンドメディア(自社サイト)」です!

簡単すぎましたか?? 当然ですが、情報の発信地であり、結果的にその着地点となるのも、オウンドメディア(自社サイト)ですよね。

(オウンドメディアについては こちらをご参考ください。⇒⇒「トリプルメディア」とは?~今さら人に聞けないマーケティング用語をおさらい! http://smmlab.jp/?p=11321)

しかし、ここでひとつ注意が必要です。

いざ、Webや販促・マーケティングの担当者になると、自社商品をアピールしようと盲目になってしまいがちなのですが、コンテンツマーケティングにおけるオウンドメディアでは、企業が知って欲しいことばかり主張するのはNG!!
“消費者にとって有益な情報”を常に掲載しておくことが重要なんです。

また、何らかのきっかけでオウンドメディアを訪れる消費者の為に、自社商品やサービスをより知ってもらい、好きになってもらう仕掛けを用意しておかなければなりません。

この仕掛け作りのことを、”コンテンツマーケティング”と呼びます。 「面白い」「役立つ」などターゲットにとって有益な情報は、Facebookやツイッター、LINEなどのソーシャルメディアでどんどんシェアされる時代において、コンテンツマーケティングが効果を発揮する機会は確実に増えています。

▼参照:コンテンツマーケティングを意識したオウンドメディアとしてブログを活用する3つのメリット http://smmlab.jp/?p=30849

やってみたくても、なかなか出来ない…ご担当者の3つのお悩み

さて、ここまでで、ソーシャルメディア時代にコンテンツマーケティングが有効なことはおわかりいただけましたでしょうか。

しかし、いざ取組もう!としても、特に私が普段接することの多い中小企業のご担当者の方々中心に、以下のような3つの大きなお悩みをよく耳にします。

(1)企画・内容に困る
企業情報、商品詳細以外にも、様々な情報が見られるサイトの方が、より消費者の興味を引くことができます。

重要な指標となる、サイトの滞在時間や、直帰率を下げる為にも、サイトのコンテンツは必須!そうなってくると、まず悩むのはコンテンツの内容自体です。

「ネタをどこから持ってきたらいいか分からない」

「どのような内容が良いのか分からない」

「どのような情報を消費者が欲しているか分からない」

ネタがない!というご担当者は多いのではないでしょうか?

(2)工数が掛かる
「より良いコンテンツをより多く発信して、商品や企業について知ってもらいたいけど、そこまで手が回らない…。」

「このようなコンテンツがあったら良いというイメージはあるんだけど、その先が…」

「ネタはあるから後は作るだけなんだけど…」

しかし、Webマーケティング全般を担当されているご担当者や、販促関連を一手に回しているご担当者は総じて多忙なもの。
売上管理や、受発注業務など様々な業務に淘汰され、後回しになりがちなのが現状です。

(3)継続が難しい
「常に最新の情報にアップデートしていきたいけど、頻繁に更新できるネタもなく、1年前に更新したまま、静的なページになりがち…。」

色々な情報を発信しようと思って、ECサイト内に店長ブログを設けたけれど、結局更新は2,3ヶ月に1度…なんてことも、よくあることではないでしょうか。
コンテンツを自ら作り、発信し続けるのは、やはり骨が折れるものですよね。

“消費者の声”は、オウンドメディアの最も強力なサポーター

上述のような悩みを解決するために実は役立つのが、ソーシャルメディア上のユーザーの声! 自分達でお金と手間を掛けて発信しなくても、消費者が企業に代わって、ソーシャルメディア上で情報発信をしてくれているのですから、それを活用しない手はありません。

消費者が発信する情報をオウンドメディア上に反映することで、先述の3つの課題を解決でき、サイトへの訪問者をアップさせ、顧客を増やすことにつなげることが出来るのです。
以下に、ソーシャルメディア上のユーザーの声を上手く活用し、オウンドメディア上のコンテンツを充実させている事例をご紹介いたします。

(1)お店の”賑わい感”を創出する

(株式会社シード様 http://www.rakuten.ne.jp/gold/skinnlab/monitor/

ECサイト上に、圧倒されるほどの数のユーザーの声が掲載されています! 非常に目を引きますし、ついクリックして見たくなってしまいますよね。

これがコンテンツの力です。

ここに掲載されているのは、モニターとして商品を体験した、ブログアカウントを持っているソーシャルメディアユーザーの声なんです。 購入者ではないとはいえ、商品の使用感などをとても細かく、その人ならではの視点で伝えてくれています。

そして実はこちらのサイト、これらのコンテンツを掲載してサイトをリニューアルした結果、リニューアル前と比較して、サイト滞在時間約2.25倍!ページ閲覧数約11倍!そして売上自体も2倍以上!!という、驚異的な数値を出しているのです。(追記:2014年4月10日付『日本ネット経済新聞』より)
体験者の声を掲載することは、消費者の購買意欲をかきたてる基本的なコンテンツです。
サイトに賑わい感を創出し、実際に体験した人の声が沢山あることで商品への安心感もアップします。

普段の買い物でも、店内には店員さん以外誰もいないお店より、多くのお客さんで賑わっているお店の方が買いやすいですよね。また、企業側からの宣伝よりも、同じ立場である消費者の発信する言葉の方が、分かりやすい場合が多いことも事実です。

(2)親しみ・愛着を創出する

(パスコ様 おうちパン工房「モニターさんが考えたアイデアレシピパン」 http://www.ouchipankoubou.com/shop/contents?contents_id=220630)

色鮮やかで、美味しそうな写真が、まずサイト訪問者の興味を引きますよね!
食品を販売している企業が、商品とレシピを併せて掲載することはよくありますが、こちらは消費者から募集で集まった選りすぐりのレシピを直接サイトにリンクして掲載しています。
主に、料理を得意とする、OLや主婦ブロガーさんからのレシピ記事です。実際に、写真をクリックすると、応募者のブログへリンクしています。

(1)の、「お店の賑わい感の演出」に近いとも言えますが、ポイントは消費者とのコミュニケーションレベルの違いにあります。

単純な商品のレビューから更に一歩進んだ、企業のマーケティング活動に積極的に関わってくれる、コアなファンによる声・情報を上手く活用しています。
プロ並みの写真や、独自のアイディアレシピも多数掲載されています。

さらにYouTubeユーザーによる動画投稿まであるんです!
https://www.youtube.com/watch?v=hnc7Ha_vtHg

このようなコンテンツを、担当者が全てつくっていたら、大変な工数がかかりますよね。
そこで、発信力が高く、ターゲット層としてもぴったり当てはまるソーシャルメディアユーザーの声を吸い上げ、コンテンツに上手く反映している事例といえます。

(3)サイト自体を楽しんでもらい、また来てもらう

(株式会社ピヴォーヌ様http://www.pivoineonline.jp/index.html)

このサイトでは、ソーシャルメディアユーザーに聞いた、アンケート結果についてのコラムを掲載しています。このキャプチャでのテーマは、「女同士の付き合い ココだけ本音トーク」ということで、商品とは全く関係のない内容になっています。
せっかく商品についてPRする場所なのに、もったいない!と思われる方もいるでしょうか?

しかしながらこのページには、商材のターゲットとしている層が関心の高そうなテーマのこのコンテンツを用意して、「潜在顧客を呼び込む狙いがあります。

そこを想定し、雑誌のように軽い気持ちで楽しんで見られるコンテンツを用意しているのです。 また、1度目のサイト訪問で商品を購入しなかったとしても、定期的に更新されるコンテンツがあることで、再訪してもらえる可能性が高まります。

このような楽しいコンテンツ自体が口コミを呼ぶことも、ソーシャルメディア時代においては十分にあり得ますよね。 ソーシャルメディア上での口コミなど、些細なきっかけで自社サイトを訪れてくれた顧客の心を掴むための工夫としてとても参考になりますね!

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?ぜひ真似してみたい、と自社のオウンドメディアにおいてイメージが湧くものがありましたか?

ソーシャルメディア時代において、企業の知らないところで、これまで以上に消費者に認知される可能性が広がっています。 そのようなチャンスを逃さない為にも、より、消費者の心を掴むオウンドメディア作りをしていきましょう!
上記でご紹介したような方法以外にも、アライドアーキテクツでは、あらゆるソーシャルメディアの力を上手く活用して、貴社のマーケティングを加速する方法を一緒に考えさせて頂きます。

どうしたらもっと消費者の満足度を高め、より多く購入してもらうことができるのか。中長期的な売り上げにつながる良い施策を、一緒に考えていきましょう!!

ライター紹介

アライドアーキテクツ株式会社 ソーシャルメディアマーケティング事業第一本部
戸叶恵美(Megumi Togano)

関連記事

コンテンツマーケティングを意識したオウンドメディアとしてブログを活用する3つのメリット

ソーシャルメディアでコンテンツに火をつける!7つの極意【Mashable日本語版】

「おしゃれな誌面」や「きれいなWeb」では戦えない【「オウンドメディア」の話をしよう(2)】