FFRIは6月5日、ネットバンキング利用者の口座から不正送金を行う「MITB(Man in the Browser)」攻撃を行うマルウェアへの対策に、MITB攻撃対策製品「FFRI Limosa」が有効であることを確認したと発表した。
MITB攻撃は、ネットバンキング利用者のPCブラウザをマルウェアに感染させ、銀行口座への認証情報を盗み取る攻撃手法。国内では2012年以降にMITB攻撃による不正送金が初めて確認。2014年春以降、マルウェアがワンタイムパスワードの搾取および不正送金処理まで自動実行するタイプに進化しており、被害金額が拡大し大きな社会問題となっている。
同社がMITB攻撃マルウェアを解析した結果、国内の主要銀行4行と信販会社5社の利用者を標的としていることが判明したという。
同社は、FFRI Limosaを適用したPCと適用していないPCを用意し、ネットバンキング利用での銀行アカウントの安全性を検証。FFRI Limosa入っていない状態で検証した際に表示されていたプログレスバーやワンタイムパスワードを要求する偽画面が現れないことを確認できたとしている。