トランスコスモス・アナリティクスは6月5日、ビッグデータを活用した顧客行動予測についてdmiと業務提携したことを発表した。
両社は今後、トランスコスモス・アナリティクスが持つビッグデータ分析のノウハウと、dmiが持つ「ベイジアンネットワーク」による予測技術を融合し、企業のマーケティングプロモーションの効率化を支援するとしている。
ベイジアンネットワークとは、「原因」と「結果」の関係を複数組み合わせることにより、「原因」と「結果」が互いに影響を及ぼしながら発生する現象をネットワーク図と確率で可視化したもの。たとえば購買、来店、クリックなどの消費者行動は不確定要素が多く、「AならばB」のような単純なルールだけで表すことは難しいが、確率推論を用いることで、単純なルールでは表現できないグレーな部分を表現でき、より精度の高い予測が可能になる。
このほどの業務提携により、具体的には「退会・解約」「次に購買する確率が高い商品とそのタイミング」「ダイレクトメールやメールマガジンの反応率」「Webサイト内での行動」などの顧客行動を個人単位で予想可能になるとしている。