日立ソリューションズは、地図上で船舶の動向を可視化する「船舶位置情報サービス」の提供を6月23日から開始すると発表した。

「船舶位置情報サービス」は、世界中の船舶の位置情報をリアルタイムに地図上に表示し、位置の検索や航行の軌跡表示によって船舶の動向を可視化することで、海事関連業務における経営戦略の策定や船舶運航管理を支援する。スペック、オーナー情報、建造情報といった船舶の詳細情報を確認したり、航行履歴を調べたりすることも可能。

また、船舶名などによる「キーワード検索」や、船種やサイズなどによる「スペック検索」のほか、地図上の指定エリアを通過した船舶を検索する「空間検索」も利用できる。

船舶位置情報サービスの画面イメージ(航行の軌跡の表示)。海上にマッピングされている点が船舶の位置を表す

同社によると近年、船価や傭船契約料、燃料コストが大きく変動しており、造船会社や海運会社、荷主などの海事関連企業は、利用する船舶種別や運航計画、運航管理などの最適化を求めているという。

同サービスでは、米IHSマリタイムが提供するAIS(Automatic Identification System)データを使用。船舶のリアルタイム位置情報と詳細属性情報を、日立ソリューションズの空間情報処理技術を活用して情報に位置と時間を結びつけることで、船舶に関する膨大なデータを可視化することが可能になるという。

サービスの利用料金は1ライセンスあたり年額498万円(税別)となっている。