ヤマト運輸は6月4日、東京都が施行し、森ビルが特定建築者として建設する「虎ノ門ヒルズ」の物流管理業務を6月11日より開始すると発表した。
ヤマト運輸は、荷捌き所で各配送業者の納品を受け付け、テナントのニーズに合わせて大型商業施設や高層ビル内の集配を一括して行う「ビル・タウンマネジメントサービス」を提供することで、森ビルの街づくりのヴィジョン「都市を創り、都市を育む」の実現に寄与するという。
納品構成比が高いヤマト運輸の荷物については、近隣の物流ターミナルに全国からの到着荷物を集約。深夜や早朝などに一括納品を行うことで、車両の混雑緩和を図り、物流の効率化を実現する。
ヤマト運輸以外の各宅配会社の荷物に加え、従来は飲食店へ直接納品することが多かった日配業者についても、「物流管理センター」で24時間納品受付。日配業者の早朝に納品したいというニーズに対応する。また、保冷品は物流管理センター内の冷凍・冷蔵庫で一時保管をし、各飲食店が希望する時間帯にクール台車で配達する。
物流管理センターでの納品受付後からテナントへの配達まで、施設内の荷物を一元管理するため、荷物のトレース情報を"見える化"する。また、施設内の専任スタッフが各テナントのニーズに合わせて集配し、イベント開催などで配達量が増える際などでも、運営に支障をきたさないように物流のマネジメントを行う。
従来、手書きなどのアナログ管理が多かった各配送業者の入退出に専用のシステムを新たに導入し、セキュリティの向上を図る。
リバースプロジェクトと連携し、未利用生地を活用するなど、環境に配慮され、かつファッション性の高い施設に溶け込んだオリジナルの制服を導入する。