Intersilは、車載アラウンドビュー・システム向けに、アナログ・ビデオエンコーダを内蔵した4チャネル・アナログ・ビデオデコーダ「TW9966」を発表した。

同製品は、1チップにアナログ・ビデオデコーダ4個とアナログ・ビデオエンコーダ1個を集積することで、最大5個のディスクリート部品の代替を可能にしたもの。独自の高精度アナログ/デジタル・コンバータ(ADC)技術とコム・フィルタ技術の採用により、アナログ・カメラソースから高品質のビデオデータを提供できるようになる。

4個のビデオデコーダは、10ビットADCを内蔵し、4つのアナログ・カメラ入力と1つの柔軟なデジタル出力インタフェース、そして1つのアナログ・ビデオエンコーダをサポート。デジタル出力インタフェースで、4つの画像をアラウンドビュー表示に合成するプロセッサに画像データを伝送し、一方のアナログ・ビデオエンコーダにより合成されたビデオ画像をアナログ・コンポジット信号としてディスプレイに出力することが可能だ。また、各チャネル入力にアナログ・アンチエイリアス・フィルタを内蔵しており、部品点数のさらなる低減も可能だという。

さらに、バックエンド・プロセッサまたはFPGAへのマルチチャネル・ビデオのルーティングの際に、複数のシステム・アーキテクチャ・オプションを提供しており、デジタル出力インタフェースは27MHz時に4本の8ビット・バス上で標準ITU-R BT.656フォーマット出力をサポートすることができるほか、54MHz時に1本の8ビット・バス上で2チャネル・データを、108MHz時に1本の8ビット・バス上で4チャネルすべてのデータを、時間多重バイト・インタリーブ出力でサポートできる。

なお、同製品はすでに出荷を開始しており、単価は5.00ドルだという。

4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダ/エンコーダ「TW9966」のパッケージイメージ