Mentor GraphicsとIntelは6月4日、Mentorの回路シミュレーションおよびサインオフツールが、Intelのカスタムファウンドリ部門(ICF)の14nmトライゲートプロセス技術に対応したと発表した。
MentorとICFは、モバイルまたはクラウド環境で利用できるアプリケーションの回路シミュレーション、DRC、LVSチェックを行うモデルとルールデックを提供する。今回の協業の結果、Calibre DRCによるフルチップ検証時間が1/2に短縮された。ICFでは、Intelの14nm/22nmトライゲートプロセステクノロジ向け設計プラットフォームを構築している。14nmプロセスはチップの消費電圧とリーク電流を抑えた第2世代3次元トライゲートトランジスタを採用しており、プレーナ型トランジスタと比べて卓越した性能とエネルギー効率を達成している。ICFが開発するこの設計プラットフォームを利用することで、アプリケーションに応じて消費電力や性能に優れたトランジスタを柔軟に選択できる。
また、ナノメータ世代のアナログ/ミクスドシグナル/RF検証用のAnalog FastSPICE回路シミュレータは、ファウンドリが認めるSPICE精度、業界トップの性能、キャパシティに加え、デバイスノイズ解析の機能を備えている。Calibre nmDRCとCalibre nmLVSは、プロセス要件に応じて設計を最適化するプラットフォームとして、最高水準のサイクルタイムと物理検証精度を有している。