EMCジャパンは6月4日、新たに機能を強化・拡大したEMCのバックアップおよびアーカイブ ソフトウェアをパッケージ化した「Data Protection Suite」の販売を開始した。このスイートにはEMC Avamar、EMC NetWorker、EMC SourceOne、EMC Data Protection Advisor、MozyEntepriseクラウド オプションが含まれ、1つのライセンスですべての製品を利用できる。各製品は、単体での購入も可能。価格は個別見積もり。
Avamarは、VMware仮想環境、NAS、エンタープライズ アプリケーション、リモート オフィス、デスクトップ、ラップトップ用に最適化された重複排除バックアップ ソフトウェア。新版「Avamar 7.1」では、AvamarはAPIとして完全にVMware vCloud Directorに統合されている。そのため、VMware vCloud Directorを利用しているユーザーは、ストレージを管理するのと同様に、バックアップを管理できる。また、クラウドを利用するユーザーに対して、個別にリポジトリを割り当てることによって、テナントが自由に個別にバックアップを取ることができる。
さらに、仮想環境、エンタープラーズアプリケーション、NAS、デスクトップやノートPCなどのバックアップデータを、WANを通して、リモートにある同社のバックアップストーレージ「Data Domain」上に統合できる機能も追加された。
NetWorkerは、IT環境全体におけるデータのバックアップ/リカバリを一元化、自動化、迅速化する。新版の「NetWorker 8.2」ではNAS環境でのスナップショット管理のサポートし、スナップジョットの自動検出とカタログ化をサポートし、管理者の可視性をサポートする。また、Hyper-V向けの機能強化を行い、System Center Virtual Machine Manager向けプラグインが提供される。
Data Protection Advisorは、バックアップ/レプリケーション/仮想環境の監視/分析/アラート/レポート機能を自動化する。新版の「Data Protection Advisor 6.1 SP1」では、新アーキテクチャにより、小規模レベルからエンタープライズやサービス プロバイダ環境、そしてREST APIへの拡張を実現。また、クラスタリングを可能にしている。
そのほか、「VPLEX」および「RecoverPoint」の最新ソフトウェアもリリースされ、「VPLEX」 と「RecoverPoint」 の統合により、「MetroPoint」構成(トポロジー)を実現し、基幹業務アプリケーションに対するビジネス継続性を3サイトで実現する。「MetroPoint」構成では、継続的な可用性を実現する「VPLEX Metro」とリモートレプリケーションおよびCDP(継続的データ保護)の「RecoverPoint」が統合されている。