キリンビバレッジとサントリー食品インターナショナルは6月3日、清涼飲料について、国産水に限定せず、賞味期限が1年以上の商品の賞味期限を「年月表示」へ順次移行すると発表した。

消費財流通業界の企業は「日本TCGF」を立ち上げて国内での非競争分野における共通課題の解決に向けて活動している。その活動の1つの「サステナビリティプロジェクト 委員会」では、製配販のバリューチェーンにおける環境課題を整理・解決することを目指し、清涼飲料の賞味期限の「年月表示」への移行について取り組んでいる。

この取り組みでは、賞味期限をもとに配送や保管、店陳を日別に管理していたものを月別に管理することで、サプライチェーン上の環境負荷(物流拠点間の転送・転送に由来するCO2排出など)や非効率(物流倉庫の保管スペース、店頭の先入先出作業など)を軽減することが期待されている。

2013年は、アサヒ飲料、伊藤園、キリンビバレッジ、サントリー食品インターナショナル、日本コカ・コーラの国産水の2Lペットボトルについて、賞味期限の表示を「YYYYMMDD」または「YYYY.MM.DD」から「YYYY年MM月(漢字表記)」に変更した。

結果、顧客に取り組みの意義を理解してもらえたとして、今後は、国産水に限定せず、賞味期限が1年以上の商品について「年月表示」へ順次移行する。表示方法の採否や対象商品などは、各社の判断により決定する。

現時点で、移行が決定している商品群は、キリンビバレッジの缶コーヒー「ファイア」など(ギフト用商品を除く)、 サントリー食品インターナショナルの缶コーヒー「ボス」、「サントリーウーロン茶」など。

賞味期限の表示方法のイメージ