STMicroelectronicsは6月3日、±24gの検出範囲を実現すると同時に、AEC-Q100に準拠した3軸加速度センサ(デジタル出力)「AIS3624DQ」を発表した。

自動車メーカーは、衝突をはじめとする問題発生時に、緊急サービスへ自動的に連絡するアプリケーションを開発している。このようなアプリケーションは、車両の現在位置の他、問題や事故の推定深刻度など、救命に役立つ可能性がある詳細情報を緊急サービスのオペレータに提供するという。このようなサービスの例として、米国のOnstar、欧州のeCall、ロシアのERA Glonassが挙げられる。

衝突の深刻度を推定する際の主要パラメータには、衝突時に3方向で発生する減速度がある。例えば、ロシア市場向けのERA Glonass仕様では、±24gまでの縦加速度を十分な精度で測定することが求められる。こういった要求に対し、同製品は、独自の積層チップ技術におけるあらゆるメリットを同市場に提供できるとしている。

なお、パッケージは、4mm×4mm×1.8mmサイズの24ピンQFN。価格は1000個購入時で約4.54ドル。現在サンプル出荷中で、2014年第4四半期に量産を開始する予定。

STの±24gの検出範囲を実現すると同時に、AEC-Q100に準拠した3軸加速度センサ(デジタル出力)「AIS3624DQ」