米Googleは3日(現地時間)、エンドツーエンドの暗号化を実現するChrome用拡張機能「End-to-End」を発表した。同日にアルファ版のソースコードを公開しており、コミュニティの評価とテストを経て十分な安全性が確認されたら、Chromeウェブストアで提供する予定だ。
PGPやGnuPGなど、エンドツーエンド暗号化ツールはすでに存在するが、その仕組みを学んで導入・設定するのは、多くのネットユーザーにとって複雑で面倒な作業である。そこで誰でも簡単にエンドツーエンド暗号化を活用できるように、GoogleはEnd-To-Endを公開した。
End-to-EndはChrome拡張として、ブラウザ上で鍵生成、暗号化、復号化、デジタル署名、署名検証などを可能にする。オープン標準規格OpenPGPとIETF RFC 4880を採用、新たに開発されたJavaScriptベースの暗号化ライブラリで構築されている。将来Chromeウェブストアで公開されれば、「既存のWebベースのメールプロバイダを通じたメールの送受信に、誰もがエンドツーエンドの暗号化を使用できるようになる」としている。