電通は6日2日、日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業において、18ヵ国・地域で実施した「ジャパンブランド調査2014」の結果を発表した。
今回調査を行った国・地域は、中国、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、アメリカ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア。
同調査で得られたデータは、日本への好意度、日本の物事への関心度、日本食への関心・意向度、訪日予定/意向度、という4つの切り口でまとめられた。
「日本のことを好きかどうか」を質問したところ、最もスコアが高かったのはベトナム、次いでマレーシアとタイという結果となり、上位はASEAN諸国が占めた。
日本のことが「とても好き」と回答した好意度の高い人は、全体に比べ、現代のサブカルチャーやコンテンツ(ファッション、キャラクター、映画など)への興味・関心が高いことがわかった。
全体としての好意度が高くなかった韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシアで、日本のことが「とても好き」と回答した人にその傾向が強く、韓国では「音楽」、イギリスでは「アニメ・漫画」、アメリカとドイツでは「ファッション」、ロシアでは「映画」に関する日本への興味・関心が相対的に高かった。
日本の物事の中で「優れている」と思うものを聞いたところ、上位3つは「日本のAV家電」「日本のアニメ・漫画」「日本のロボット工学」となった。これは地域によって異なり、ASEAN諸国では日本の技術、東アジアでは日本の食・アニメ・漫画・温泉旅行、欧米各国では「日本庭園」となった。