米Googleはこのほど、ユーザーが同社の検索結果ページに表示される個人情報を含むリンクの削除を要求するためのフォームを開設した。これは、欧州司法裁判所の「忘れられる権利」を認める判決を受けてのものだ。
先般、欧州司法裁判所は、自分の名前の検索結果が表示されるリンクが名誉毀損に当たるという原告の訴えを認め、Googleに該当するリンクの削除を命じた。
EUでは2012年1月に「right to be forgotten(忘れられる権利)」を含む新たなデータ保護案が出されている。
リンク削除を依頼する際は、削除を依頼したいリンクのURLに加えて、氏名、国、メールアドレスを入力する必要がある。
加えて、不正な削除を防ぐ目的として、身元を明らかにするための文書を添付することが求められている。このコピーは削除依頼が受け付けられてから数ヵ月以内に削除されるという。
同社はリンクを削除するかどうかは、プライバシーの保護と情報を知る権利のバランスを加味してから、決定するとしている。