デスクワークか机に縛られないフィールドワークか、どちらの方が幸せであり、太りやすいのか、そして報酬はどうなのか?という調査を行なった米国企業がある。米国ベースの調査ではあるが、就職や転職を考えているのなら参考になるかもしれない。

米CareerBuilderが行ったもので、デスクワークに従事する約2000人、デスクワーク以外を仕事とする約1100人に、さまざまな質問を投げかけている。

ハッピーなのはどちらか?

デスクワーカーと非デスクワーカー、両方とも現在の自分の仕事に満足しているようだ。

「ハッピー」と回答した人は共に76%で、デスクワーカーは経営陣との関係を構築できるといった面で満足しているという。一方で、非デスクワーカーは「多用かつ柔軟な仕事」と「自信」を持っているようだ。

しかし、満足しながらも「不満」を持つ人が多かったのはデスクワーカーで、「不満はない」がわずか14%。これは非デスクワーカーの38%よりも少なかった。

ストレスも同じ

「ストレスを感じている」と回答したデスクワーカーは30%、非デスクワーカーが29%と、ほぼ同じレベルであった。

しかし、非デスクワーカーの方が燃え尽き症候群の傾向がやや強く、「燃え尽き症候群を感じる」と回答した非デスクワーカーが61%で、デスクワーカーが57%となっていた。

給料が多いはデスクワーカー

給料はデスクワーカーの方が多かった。年収が10万ドル(約1015万円)の大台に乗っている割合は、非デスクワーカーの2倍となった(デスクワーカー:13%、非デスクワーカー:7%)。

なお、年収3万5000ドル(約355万円)以下の比率は、デスクワーカーが20%、非デスクワーカーが40%。中間の年収5万ドル以上10万ドル以下(約507万円~1015万円)はデスクワーカーが50%、非デスクワーカーが32%であった。

太りやすいのはやっぱり

当然と言えば当然だろう。デスクワーカーの58%が「太り気味」と認めたのに対し、非デスクワーカーは51%だった。「現在の仕事に就いてから体重が増えた」と回答した人は、デスクワーカーが46%で、非デスクワーカーの30%を上回っている。

最後に、それぞれがメリット/デメリットと感じていることを多いものからピックアップしよう。長所が短所であり、短所が長所であることがよくわかる結果だ。

デスクワーカーのメリット

  • ネットにアクセスできる(72%)

  • 体を使わなくて良い(60%)

  • ルーティン作業(59%)

デメリット

  • 体を動かすことができない(56%)

  • PCの画面に張り付かなければならない(56%)

  • 一日中屋内にいる(51%)

非デスクワーカーのメリット

  • 体を動かしてアクティブに過ごすことができる(68%)

  • 変化がある一日を送ることができる(54%)

  • PCの前に一日中座らなくてよい(41%)

デメリット

  • 一日中外に出ているので疲れる(35%)

  • ケガや病気になりやすい(24%)

  • 仕事が認められない(17%)