Analog Devices(ADI)は、4チャンネル16ビット2.8GSPSのD/Aコンバータ(DAC)「AD9144」を発表した。
同製品は、82dBcのスプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ(SFDR)と、ナイキスト周波数までのマルチキャリア生成を可能にする、最高2.8GSPSのサンプル・レートを特長としたDAC。また、-164dBm/Hzのノイズ・スペクトル密度により、従来よりも高いダイナミック・レンジの送信回路の構築が可能となり、ベースバンドから高い中間周波数(IF)まで、幅広い信号帯域において高品質な出力を提供できるようになるという。
また、集積インターポレーション・フィルタを内蔵しており、インターポレーション・ファクタ2、4、および8が選択可能。デュアルD/Aコンバータのデータ・インタフェースは、ワードやバイト単位の入力をサポートしており、これにより、ユーザーは低データ・レートの際に、入力ピンやボード面積、消費電力ならびにコストの低減が可能になると同社では説明している。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は80.00ドル(米国における販売価格)となっている。